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2016/11/08

記憶を失うということ〜高次脳機能障害と生きるGOMAさんの本を読んで

ライブ会場に展示されていたGOMAさんの絵

シャスタに行く前のメルマガに、
こんなことを書かせていただきました。

***

昨日は、ディジュリドゥ奏者のGOMAさんの
ライブに行って来ました。 

GOMAさんのライブを見るのは、
事故前と合わせると、5回目くらいになりますが
なんか、どんどん<宇宙>になっていってる感じがします。 

高次脳機能障害で、もう自分では記憶することができない分、
せめて人の記憶に残ろうと、まさに<今>を懸命に生きている姿が
演奏と折り重なって、感動せずにはいられませんでした。 

バックスクリーンに、GOMAさんの描く点描画のVJと、
おそらく7月に出た本「失った記憶 ひかりはじめた僕の世界
 ―高次脳機能障害と生きるディジュリドゥ奏者の軌跡
からだと思うんですが、GOMAさんの言葉が映し出されて、
それがまた、心を打つんです。


記憶できないということは、
強制的に<今>に生きるしかないんですよね。 

記憶できる私たちは、記憶ゆえに
<今>にいるのが難しくて、<過去>や<未来>に
とらわれてばかりですが。
本当は<今>しかないのにね。


演奏も、脳は覚えられないわけですが、
身体に徹底的にたたきこむと、身体は覚えているのだそうです。


人間て、本当にすごいな、と思います。


今回、演奏の途中で、
GOMAさんが完全にどこかに行ってしまっていた時間がありました。

立ち尽くしたまま、
手を動かし続けたまま、
でも目が、違っていました。

身体はここにあるけど、意識はいない。 

ゲストで来ていた(中村)達也さんが
「神みたいだったよ」って言ってましたが、
本当に、そんな感じでした。 

高次脳機能障害になると、時々、そんなふうに突然
脳痙攣でどこかに行ってしまうことがあるのだそうです。
ステージ上では、初めてだったようですが。
戻ってきてくれて、よかった。。


本を買って、ここでもGOMAさんの言葉、紹介したかったんですが、
帰りの売り場が激混みだったので諦めてしまいました。。
また改めて、ブログでも紹介したいと思いますので、 待ってて下さいね。


・・・そんなわけで、
遅ればせながら、GOMAさんの言葉を紹介させて下さい。

2009年〜2012年までの日記の中には、
障害を抱えながら生きる苦しみや辛さ、喜びや感謝、
いろんな思いを行ったり来たりしながらも、
ひたすらに今と向き合い続けるGOMAさんの姿があります。

思い出は過去を嘆き悲しむためにあるのではなく明日を夢見るためにあることを、この本を読んでくださる皆さまと共有し、仲間として生きていけたら、これほど嬉しいことはありません」
という言葉にこめられた思いが、皆さんにも届きますように。


えんえんと泣き続けました。
夜もほとんど眠る事なく泣き続けました。
すると、どれくらいの期間でしょうか。
泣くところまで泣ききると、自然と涙が出てこなくなりました。



ネルソン・マンデラさんの記事を見つけた。二十七年間の投獄の後に言った言葉。
「過去と憎悪からは何も生まれない」
心に響いた。相手を憎んでもしょうがないんだ。事故なんて起したくて起している人はいないよね。悔しいけれど、相手のことを考えるのは止めようと思う。前に進め!



これも必然ですか?
これを乗り越えれば、
本当にいいことが待っていますか?
誰か教えて下さい。



存在の意味、目的はなんだ?
この未来への探求心が、人間を動かしているのかな?
もし答えがみつかったなら、
僕は諦めてしまうのだろうか?
それとも
すべてを超越できるのだろうか?



「今を全力で生きること」
記憶力の衰えた俺には、もう選択の余地はない。
身体が覚えるまで徹底的にやってやる。



人と話をするって大切だな。
久しぶりに家族以外と話して実感。
どんどん心を開いて、受け入れよう。
事故さえも必然だったんだと受け入れてみよう。
じゃあ何かが動き出すかも。



日々押し寄せる陰と陽の波。ふっと気を緩めると、陰の波にのみこまれる。
今はまだしっかり気を張って、前へ意識を向けること。
自分の記憶に残らないのなら、
みんなの記憶に残る生き方をしよう。
精一杯、今を楽しむ。
いい時間を、いい仲間と過ごすこと。
これが、僕の未来だ。



僕の人生において、これは避けては通れない出来事だったんだと思うように。理由をいくら考えても前には進まない。ただ、時だけは平等に、誰も待たずに歩み続ける。
心を開いて受け入れること。
すべてに感謝すること。
そして、今日も笑顔を忘れないこと。
どうせ、この世にあるモノすべて、いつかは忘れ去られていく。だから今日も前に進め。



すべてを放棄すると
楽になれるのだろうか?
自由になれるのだろうか?
こんな身体じゃ、もう自由にはなれないのか?
もっと自由になりたいと不平不満をぶちまけていた二十代の俺は、今から思うとなんて自由だったのかと思う。自分がこういう身体になって、障害を抱え、はじめて自由とは何かを思い知らされている。何不自由なく、五体満足で生まれ育った僕は、今から思えば本当に自由だった。今、再び親に感謝する。そして、事故から生還できた自分は、生かされた理由を今日も考えている。
自由、それは心の世界の総称で、目には見えない意識だ。



身体の記憶は、なかなか消えない
思考で動きを遮らないこと。自分の身体を信じること。明日の自分へ。



こういう状況にならないとわからないことってたくさんある。
人は一人では生きられないということ
実感している。
まだまだ世の中、捨てたもんじゃない。心ある人とそうでない人が浮き彫りに感じられるようになってきた気がします。



僕だけ取り残されてしまった感じ。
会っても何を話せばいいのだろうか?あいまいな記憶で話すのってむずかしい。みんな知らず知らず、会話のほとんどは過去の記憶から成り立っている。
僕だけ、どこの時間軸にも属していない気がする。



人間は世界中に数多くいるが、いったい何人の人と心を開いて付き合っていけるのか。そう思うと、感謝せざるをえない。適当な言葉やはったりなんか必要のない付き合いがしたい。
嘘やごまかしは一度やってしまうと、ずっと覚えておかないといけない。そして塗り重ねていかないといけない。
僕の脳では、それはもうできない。
少し悲しくも思うが、そんなの必要なしに付き合いできる人とのみ、これからは関係を深めて生きたいと思う。よりシンプルに生きられるように。より大切なことを見抜けるように。そのために僕は事故に遭ったのかもしれない。



周りがいくら準備立ててやってくれても、本人のやる気が失せている状態では、そこからは脱出できない。病院でもたくさん見てきた。
最後にすべてを動かすのは、自分の意志だ。絶対に忘れるな。
一日一日大切に生きよう。何かに怯えながら生きるなんて、まっぴらごめんだ。



みんなと一緒に過ごした時間を共有すると、僕の過ごした時間が誰かの記憶に刻まれている。改めて実感しました。共有することの大切さを。



考えて行きつくのは、やるしかないってところだ。やらないで悶々としているよりは、やった方が絶対にいい。
失敗を繰り返し、前に進んでいくしかないんだよ。



自分から動き出さないと、誰も何も動きやしない。自分の力を信じてくれ。絶対に大丈夫だから。僕を信じてほしい。



再会したみんなの記憶には、今でも鮮明に僕は存在していたし、僕の記憶の代わりに色々なことを話して教えてくれた。
みんなの記憶に残る人生を送ろうよ!
今この瞬間がすべて。


本の中には、奥様の純恵さんの日記もところどころ、添えられていて、同じ時に二人がそれぞれどんな思いでいたのか、本人ももちろん大変だけれど、家族も本当に大変なことが伝わってきて、応援せずにはいられない気持ちになりました。

せめて私は、本を買ったり、ライブに足を運んだり、
こんなふうにブログに書くことで、少しでも多くの方に知ってもらえたら、と思うのです。

障害を抱えていなくても、
自分なんて生きる価値も意味もないんじゃないか、
と思い込んでいる人たちはたくさんいます。

そう思い込んでいる人たちには
「そんなことないよ」
という言葉は空虚で、全然響きません。

同じように苦しんでいる人の生き様を通してしか、
伝わらないものがある。
だから、この本を読んでみて欲しいと思いました。



闇に引き込まれそうな時は、陽の当たる場所へ行くように
他人への不平不満を言う間のないほどに自分の時間に専念するように
過去にとらわれず、明日の笑顔を想像し前進する
自分を信じて全身全霊で今を突き進む

これらを意識し始めたその瞬間から、少しずつ未来が変わりはじめました。


ポジティブな言葉ばかりではありません。
ネガティブな言葉だってたくさん綴られています。
迷うし、悩むし、ヤにもなるし。
それが、人間だし、人生です。
それで、いいんです。
ポジティブだけになろうとする必要なんてありません。
行ったり来たりしながら、前に進んで行く。
それでいいんじゃないでしょうか。


☆以前書いたブログ
「GOMAさんの『フラッシュバックメモリーズ』」はこちら

☆「気づきのヒント まとめ」はこちら
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